【熊野古道】中辺路を1泊2日で歩くには?おすすめのモデルコースをご紹介

2022.06.16

世界遺産に登録されている「熊野古道」。和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社熊野那智大社熊野速玉大社)を目指して巡礼者たちが歩いた巡礼の道をこう呼びます。「中辺路」は「なかへち」と読み、熊野古道の一部を指します。

熊野古道は大きく分けて中辺路、伊勢路、小辺路、紀伊路、大辺路の5つのルートに分かれます。その中でも中辺路は、最も多くの人が歩いてきた道の一つなんですよ。

今回は、その中辺路を1泊2日の旅程で歩くときのおすすめルートをご紹介!どんなコースで回れば、短い滞在を有意義に過ごせるのかお教えします!

中辺路沿いの観光スポットはこちらでご紹介しています。

どんな旅にしたい?で選ぶ3つのモデルコース

中辺路は、JR紀伊田辺駅のある田辺周辺から熊野本宮大社をまわり、熊野那智大社、熊野速玉大社に至る全長105kmの道です。平安時代から鎌倉時代にかけて行われた「熊野御幸」では、中辺路が公式参詣道となっていました。現在でも、多くの方がこの道を歩いています。

「主要な観光スポットを押さえたい!」

「とことん歩きたい!」

「温泉宿に泊まりたい!」

今回は、上記3つのご要望に応じたルートをご紹介します。皆さんの旅の目的に合ったコースで世界遺産の旅を楽しんでくださいね。

主要な観光スポットを押さえたい人のための1泊2日

中辺路を歩くなら、押えておきたい観光スポットは

・熊野本宮大社と大斎原の大鳥居

・滝尻王子、近露王子などの熊野九十九王子

これらをバスなどを利用して効率よく回り、1泊2日で満喫できるルートをご紹介しましょう。

1日目

JR紀伊田辺駅ーー(バス:40分)ーー滝尻王子ーー(徒歩:)ーー高原(高原泊)

2日目

高原ー(バス:15分)ー発心門王子ー(徒歩:3.5時間)ー熊野本宮大社

バスを活用することで、熊野本宮大社での滞在時間が長く取れモデルコースです。

まずは1日目に高原に着いたら、周辺を観光しましょう。雲海が見られることで有名な展望台・霧の里たかはらや、熊野古道で最も古い「高原熊野神社」があります。

高原周辺の観光スポットはこちらをチェック!

https://sen-retreat.com/journal/20/

高原に最近できた一棟貸しの宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」にはBBQが楽しめる設備が整っており、夜には焚き火をすることもできます。他にも、温泉のある「霧の郷たかはら」や、星空を楽しむことのできる「星空の宿」など、特徴ある宿泊施設がありますよ。

▲SEN.RETREAT TAKAHARA外観

2日目に歩く発心門王子から熊野本宮大社までの道のりは緩やかな下り坂なので、非常に歩きやすいルート。間には「水呑王子」や「伏拝王子」「祓殿王子」があるので、熊野九十九王子の多くにも立ち寄ることができます。

熊野本宮大社でもゆっくり滞在できるので、自然の中でゆったりとした時間の流れを感じるのにぴったりのコースです。熊野本宮大社に行ったら、徒歩10分ほどのところにある「大斎原の大鳥居」も忘れずに訪れてくださいね。かつて本宮大社があった場所で、洪水により今の場所に移されました。しかし日本一の大きさを誇る大鳥居などが残っていますよ。

健脚の方に!とことん歩きたい人のための1泊2日

トレッキングにある程度慣れている方や、体力に自信のある方におすすめしたいのがとことん歩くコース。

滝尻王子から熊野本宮大社までの38kmを歩くルートです。熊野本宮大社からJR各駅までの最終バスは早い時間のため、2日目は早朝に歩き始めることをおすすめします。

1日目

JR紀伊田辺駅ー(バス:40分)ー滝尻王子ー(徒歩:2時間半)ー高原ー(徒歩:4時間)ー近露王子(近露泊)

2日目

近露ーー継桜王子(野中の一方杉)ーー発心門王子ーー熊野本宮大社(全行程9時間)

熊野の聖地の始まりと言われている「滝尻王子」からスタートし、熊野三山の一つである熊野本宮大社をゴールにしたコース。アップダウンがあり、滝尻王子と最も標高の高い地点とは約600mの高低差があります。体力に自信がある方の挑戦をおすすめします。

また、宿泊場所である近露には何軒かの宿泊施設があります。熊野古道沿いの宿は少なく予約が取りづらいのがネックですが、近露であれば予約の取れる宿泊先も多いでしょう。いずれにせよ、早めの宿泊がおすすめ!

近露には2022年4月にオープンしたばかりの宿「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」もあります。こちらの宿はコンテナを改装して作られたコンテナヴィラで、ピザ釜まであるんですよ。和歌山県産食材がたくさん用意されているので、トレッキングで疲れた身体を癒すのにぴったりです。

近露から熊野本宮大社までは約9時間の道のり。2日目はできるだけ朝早くに出発し、熊野本宮大社をゆったりと見て回ることのできる時間の余裕を作りましょう。

宿にもこだわりたい!温泉宿でゆっくり宿泊する1泊2日

©︎公益社団法人和歌山県観光連盟

せっかく宿泊するなら、宿にこだわりたい!という方には、中辺路沿いの温泉街である「湯の峰温泉」で一泊することをおすすめします。

「湯の峰温泉」には”浸かれる世界遺産”として有名な「つぼ湯」があるので、トレッキング以外の世界遺産の楽しみ方を体験できます。

1日目:

JR紀伊田辺駅ー(バス:)ー発心門王子ー(徒歩:約2時間)ー熊野本宮大社ー(徒歩:約2時間)湯ノ峰温泉(宿泊)

2日目:

湯ノ峰温泉ー(バス:30分)ー近露ー(徒歩:4時間)ー高原ー(バス:40分)ーJR紀伊田辺駅

熊野本宮大社から湯ノ峰温泉に至るルートは「大日越」と呼ばれています。3.5kmと短いですが急な階段があるので2時間ほどかかります。

2日目は同じルートを戻りますが、歩く場所を変えてみましょう。中辺路と一口で言っても、いろんな顔を見せてくれますよ。近露王子の近くには可愛らしい石像で知られる「牛馬童子像」があります。

中辺路1泊2日旅で注意したいバス時刻

今回ご紹介した3コースのうち2コースは、熊野本宮大社が最終ゴール地点となっています。熊野本宮大社から帰路につく際、注意したいのがバスの時刻。

熊野本宮大社を出発しJR紀伊田辺駅に向かうバスの最終便は16時40分、JR新宮駅に向かう最終便は18時58分発(2022年5月現在)。2日目はこの時間までに観光を終えられるようにプランを組みましょう。

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