

冬の熊野古道ドライブ完全ガイド|満天の星と雲海、屋外こたつ鍋を楽しむ2泊3日の旅
四季折々に様々な魅力を見せる熊野古道。その中でも特におすすめなのが冬です。
冬は観光客が比較的少なく混雑を避けられるほか、澄んだ空気の中で輝く満天の星や、美しい自然を存分に満喫できるのが嬉しいポイント。熊野古道の代表的なルートである中辺路では、石畳の巡礼路や苔むした杉木立、里山の風景が、冬ならではの表情を見せてくれます。
今回は、車での移動を楽しみながら中辺路を巡り、標高300mの山間にある一棟貸しの宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」と、コンテナハウスヴィラ「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」に宿泊する、2泊3日のモデルプランをご紹介します。
山道を駆け抜けるドライブの爽快感と、冬ならではの澄んだ星空、そして熊野本宮大社への参拝まで、冬の中辺路をたっぷり楽しめる旅程です。

1日目|山道ドライブを楽しみながら、標高300mの高原エリアへ
大阪方面から訪れる際は紀勢自動車道の上富田ICを降り、国道311号線を東へ。富田川沿いを走る道は見晴らしがよく、冬の澄んだ空気の中、両側にそびえる山の稜線までくっきりと見渡せます。
滝尻から高原へは、つづら折りの山道を車で進みます。運転に慣れていない方は、日没前に山道を抜けられるよう、時間に余裕を持って移動しましょう。冬は路面が凍結するおそれがあるため、念のためスタッドレスタイヤやチェーンを準備しておくと安心です。
一棟貸し宿・SEN.RETREAT TAKAHARAにチェックイン
標高約300m、人口約60人の集落にある「SEN.RETREAT TAKAHARA」に到着。
空き家をリノベーションした広々とした宿を貸し切れるため、気兼ねなくくつろぐことができます。

高原熊野神社・高原霧の里休憩所を散策
チェックイン後、日が沈む前に少し散策に出かけましょう。宿から歩いてすぐの「高原熊野神社」は、中辺路の中でも特に古い歴史を持つ神社のひとつ。木々に囲まれたひっそりとしたたたずまいながら、荘厳な雰囲気が感じられます。

神社近くの「高原霧の里休憩所」は、見晴らしのよい休憩スポット。
田んぼや昔ながらの水車、奈良方面に連なる山脈など、美しい里山の風景を一望できます。日中に立ち寄っておけば、夜の星空鑑賞の下見にもなりますよ。

夕食には、鹿肉の‶焼きすき”
日が暮れたら、宿に戻って夕食の準備。
地元で捕獲された鹿のジビエを使用したすき焼きをご用意しています。
鹿肉以外にも、田辺市中辺路町産の有精卵、上富田町産の焼き豆腐、那智勝浦町産のタレなど、こだわりぬいた地元食材を揃えました。
食事だけでなく、ドリンクもオールインクルーシブとなっているため、冷蔵庫に入っている飲料は好きなだけお飲みいただけます(余った場合は持ち帰りも可能です)。

夜は満天の星空鑑賞へ
食後は、いよいよお待ちかねの星空観察へ。
周囲に照明がほとんどない高原の集落では、宿の敷地内からでも十分に星空を楽しめますが、少し足を延ばして、「高原霧の里休憩所」まで歩いてみるのがおすすめです。視界を遮るものがなく、頭上いっぱいに広がる満点の星を独り占めできます。都会では見えないけど、夜空にはこんなにたくさん星があるんだと、気づけるに違いありません。双眼鏡を持参すると、より多くの星を楽しめます。
山間部は夜間の冷え込みが厳しいため、ダウンジャケットやカイロなど防寒を万全にして出かけましょう。

星空を見て冷え切った身体は、宿に併設しているフィンランド式薪サウナ「Kumanoko Sauna」で芯から温めましょう。
すでに温められているところに入る一般的なサウナと異なり、薪割りや火入れなど、お客様ご自身で一から空間を温めるサウナとなっているのが特徴です。外気浴用のリクライニングチェアもあるため、“ととのう”こともできますよ。

【2日目】山に囲まれた宿場町・近露へ
冬の澄んだ朝に雲海を見る
2日目の朝は、少し早起きして散策してみましょう。
条件がそろえば、「高原霧の里休憩所」から雲海が見られることも。まるで雲の上にいるかのような、神秘的な光景に出会えるかもしれません。
宿に戻って朝食を食べたら、チェックアウトの準備をしましょう。

高原から近露までは、車で20分ほどのドライブとなります。
道中にある中辺路のシンボル的存在である「牛馬童子像」に寄り道してもいいでしょう。
12月前半なら、「福定の大銀杏」が黄色に色づき、見頃に間に合うかもしれません。
近露に到着したら、かつて宿場町として栄えた集落を散策してみるのがおすすめです。
山の中腹にある高原とは打って変わって、近露は山に囲まれた盆地。清流・日置川が集落を流れており、昔ながらの懐かしい里山の風景が広がっています。
熊野古道なかへち美術館や、近露王子など、観光スポットが点在しており、SEN.RETREAT CHIKATSUYUの目の前には飲食店や土産店が入っている「道の駅 熊野古道なかへち」もあります。
コンテナホテル・SEN.RETREAT CHIKATSUYUに宿泊
「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」は、コンテナ1棟を丸ごと1つの客室としている宿。
プライベートガーデンが付いている部屋があるほか、敷地の中央には焚き火を囲めるテラスもあります。

屋外こたつで猪鍋を堪能
日が暮れたら、テラスに設置された屋外こたつへ。
こたつ内のヒーターだけでなく、撥水加工の掛け布団や、羽織れる大判のブランケットも用意されているため、防寒はバッチリです。
鍋の主役は、地元で捕獲された猪のロースとバラ肉。龍神村産しいたけなどの具材とともに、梅果汁を使った梅ポン酢や、ゆず果汁のごまだれで味わいます。
猪肉は臭みが少なく、さっぱりとした味わいが特徴。熱々の一口を頬張るたびに、身体が芯からじんわりと温まっていきます。TAKAHARAと同じく、和歌山のお酒やソフトドリンクをオールインクルーシブでご用意しています。
近露も周囲に照明が少ないため、こたつに入ったまま夜空を見上げれば、星が瞬いていることでしょう。温まりながら冬の星空を楽しむという、贅沢なひとときを過ごせます。

【3日目】熊野本宮大社へ
両側に山が迫る道を走りながら、熊野三山の1つである熊野本宮大社へ。近露からは車で40分ほどです。
1月であれば初詣として参拝できるので、おすすめです。
熊野本宮大社に到着したら、まずは本殿で参拝を。
近くにはかつて社殿があった旧社地「大斎原」もあり、冬の澄んだ空に日本一の大鳥居が映えます。

湯の峰温泉で、旅の疲れを癒やす
時間に余裕があれば、熊野本宮大社から車で約10分の「湯の峰温泉」に立ち寄るのがおすすめです。
旅の締めくくりに日本最古ともいわれる温泉で、疲れを癒やしてから帰路につきましょう。

SEN.RETREATについて
今回のモデルコースではTAKAHARAとCHIKATSUYUをご紹介しましたが、SEN.RETREAT には他にも2カ所の宿があります。
中辺路の起点にあたる中辺路町滝尻にある「SEN.RETREAT TAKIJIRI」は、岩をモチーフにしたデザインの宿。目の前に流れる清流の音を聞きながらバーベキューを楽しむなど、自然とともにゆったりと過ごせます。

熊野本宮大社にほど近い田辺市本宮町耳打にある「SEN.RETREAT HONGU」は、トレーラーハウスならではのコンパクトかつ機能的な空間で、自然と共存しながら快適性を確保した滞在を提供します。

冬は他の季節よりも訪れる人が少ないですが、ご紹介したように、熊野古道には冬だからこその楽しみ方がたくさんあります。
気になった方はこの冬、ぜひ熊野古道へお越しください。