
熊野古道FAQ
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はい。
中辺路では古道に並行して路線バスが運行しており、区間ごとにバスで移動して歩行距離を調整できます。天候や体力に合わせた行程短縮にも便利です。
※ただし、近露/野中〜発心門王子など並走していない区間もあるため、事前の計画をおすすめします。
1日目|滝尻王子 → 高原(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約6km / 2.5〜3時間
ポイント:序盤に急登。胎内くぐり・乳岩・不寝王子・剣ノ山経塚跡など見どころが連続。到着後は高原熊野神社や霧の里で景観を。
2日目|高原 → 近露(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約9〜10km / 3〜4時間
ポイント:石畳や里道が続く中辺路のハイライト区間。売店・トイレも比較的確保しやすく、家族連れでも歩きやすい。
3日目|近露 →(バス)→ 発心門王子 → 熊野本宮大社
行程:近露から路線バスで発心門王子へ移動 → 徒歩で本宮へ
距離/所要(徒歩):約7〜7.5km / 2〜3時間
ポイント:全体にゆるい下り基調で、里と森の景色・史跡が豊富。到着後は大斎原の大鳥居にもぜひ。
はい。近露(ちかつゆ)にはバス停があり、路線バスを使って歩行区間を短縮できます。主なショートカット例は次のとおりです。
小広峠(こびろとうげ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約7〜10時間
道湯川(どうゆがわ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約6〜9時間
発心門王子(ほっしんもんおうじ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約2〜3時間(中辺路ハイライトで初心者にもおすすめ)
基本的には食事付きプランの利用をおすすめします。周辺には夕食対応のレストランが少ないため、現地での手配が難しい場合があります。
熊野本宮温泉郷は、大きく次の3つの温泉地で構成されています。
・湯の峰温泉
日本最古級の温泉地の一つ。公衆浴場の「つぼ湯」は世界遺産に登録されています。
・川湯温泉
川底から湧く河原の温泉が名物。スコップで自分だけの露天風呂を掘って楽しめます(シーズン・水量により可否あり)。
・渡瀬温泉
日本有数の規模の大露天風呂があり、開放感たっぷりに湯浴みを楽しめます。
1) 高原(たかはら)エリア(中辺路)
山あいの小さな集落で、周囲が開けており街明かりも控えめなエリアです。
宿も“星空”を推しにしている所もあり、晴れた夜には満天の星を楽しめます。
2) 大斎原(おおゆのはら)〈熊野本宮大社 旧社地〉
大鳥居が立つ広い河原の旧社地。
視界が開けていて、月や星の観察にぴったりのスポットです。
夜は足元を照らす灯りが少ないため、ライトを持参するのがおすすめです。
はい、次の2コースがとくに歩きやすくておすすめです。
※ベビーカーは不可
1) 発心門王子 → 熊野本宮大社(中辺路ハイライト)
距離:約7〜7.5km
所要時間:目安2〜3時間(休憩をはさみつつ無理なくOK)
コース特徴:集落と森が交互に続く穏やかな道。全体にゆるい下り基調で、景色や史跡も多く、子ども連れでも歩きやすいです。
アクセス:熊野本宮大社 →(路線バス)→ 発心門王子へ移動し、歩いて本宮へ戻るのが楽でスムーズ。
2) 大門坂 → 熊野那智大社/那智の滝
距離:約1〜2.3km
(石段区間+社殿・滝エリアの散策を含め前後します)
所要時間:目安1〜1.5時間+見学時間
コース特徴:杉並木と石畳が続く短距離ハイライト。写真映え抜群で、トイレ・売店などの施設も近く安心。
いいえ、不要です。
世界遺産の文化財保護の観点から、火気の使用やペグ打ちなど古道や植生を傷つける行為は原則禁止です。
テント泊をされたい場合は、必ず指定の場所で行ってください。
熊野古道周辺のキャンプ場については、こちらの記事をご覧ください:
https://sen-retreat.com/journal/35/
次のようなコースがおすすめです。
紀伊田辺駅 →(路線バス)→ 発心門王子 →(徒歩 約7〜7.5km/2〜3時間)→ 熊野本宮大社 →(路線バス)→ 本宮温泉郷〈宿泊〉 →(翌日バス)→ 勝浦方面
発心門王子〜本宮はゆるい下り基調で、景色と史跡が多く初心者向けです。参拝後は本宮温泉郷で温泉に入ることもできます。
熊野古道を安全に歩くためには、計画・装備・体調管理の3つが準備の柱です。
まずはルート選び。中辺路、大辺路、小辺路など複数のルートがあるので、距離や高低差、宿泊地の有無を確認して、自分の体力や日程に合った道を選びましょう。
装備面では、履き慣れた登山靴、防水のレインウェア、地図またはGPSアプリ、飲料水が必須です。日差しや虫への対策も忘れずに。
あとは天気や体調を見ながら、無理をせずこまめに休憩を取りながら歩くことが何より大切です。
熊野古道沿いには、ルートごとにさまざまな宿泊施設があります。
中辺路ルートでは、高原(たかはら)地区、近露(ちかつゆ)、本宮周辺が特に宿泊拠点として整っています。
古民家風の旅館、温泉宿、民宿、ゲストハウスまで幅広く揃っており、歩く区間や体力に応じて宿を選べます。
宿選びのポイントは「翌日の出発地点に近いこと」と「食事の有無」です。
山中では飲食店が少ないため、夕朝食付きの宿を選ぶと安心です。
はい、中辺路ルートの一部などは、初心者でも無理なく歩ける整備された道が多くあります。
たとえば「発心門王子〜熊野本宮大社」は、アップダウンが少なく歩きやすい区間として人気です。
しっかりとした靴と、地図、飲み物を準備すれば、初めての熊野古道歩きでも安心です。
熊野古道はルートによって距離も所要日数も異なります。
代表的な中辺路(なかへち)ルートであれば、田辺市の滝尻王子から熊野本宮大社までの全行程で 2泊3日〜3泊4日 が一般的です。
一方で、1日で歩ける短い区間も豊富にあり、日帰りハイキングも可能です。
予定や体力に合わせて旅程を組むのがおすすめです。

熊野古道には主に以下の6つのルートがあります:
| ルート名 | 説明 |
|---|---|
| 中辺路 (なかへち) |
田辺から本宮大社へ向かうルートで人気No.1。初心者にもおすすめ。 |
| 小辺路 (こへち) |
高野山から本宮大社をつなぐ山岳ルート。難易度の高いルートです。 |
| 大辺路 (おおへち) |
海沿いを進むルートで、お寺や社だけでなく、海沿いの道ならではの景色重視の方に人気。 |
| 伊勢路 (いせじ) |
伊勢神宮から熊野三山へと続く東海ルート。歴史好きにおすすめ。 |
| 紀伊路 (きいじ) |
京都・大阪方面から和歌山県内を通る古道。都市部からのアクセスが良好です。 |
| 大峯奥駆道 (おおみねおくがけみち) |
平安時代から修験者が修行に使った、吉野山から熊野へと続く山岳縦走路です。 |

熊野古道は、紀伊半島にある「熊野三山」(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)への参詣道の総称です。平安時代から上皇や庶民が歩いた道で、信仰と自然が深く結びついた日本有数の巡礼路です。道中には石畳や杉並木が残り、歩く人を静かに迎えてくれます。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産にも登録されました。

熊野古道(くまのこどう)は、和歌山県南部を中心とした紀伊半島に広がる巡礼道です。代表的な「中辺路(なかへち)」は、和歌山県田辺市から本宮大社へと続く山道で、特に多くの巡礼者が歩いた歴史があります。 その他にも和歌山県・三重県・奈良県の3県にまたがって、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へ向かうための複数の参詣道(古道)が整備されています。
熊野古道を歩く際に必要な持ち物は、以下が基本になります:
・履き慣れたトレッキングシューズ
・レインウェア(上下分かれたもの)
・飲料水(1L~)と軽食
・地図または登山アプリ(オフライン対応)
・帽子、サングラス、日焼け止め
・携帯電話とモバイルバッテリー
・常備薬(絆創膏・痛み止めなど)
・ゴミ袋(持ち帰り用)
特に夏場は虫除けと熱中症対策を、冬場は防寒対策をしっかりと行ってください。山中には売店がない区間も多いため、必要なものは出発前に必ず準備しておきましょう。
はい、日本語が話せなくても歩くことは可能です。
熊野古道の主要ルートには多言語対応の道標(英語・スペイン語・中国語など)が設置されており、海外からのハイカーも安心して歩けるようになっています。また、田辺市を中心とした地域では、英語対応の宿泊施設や観光案内所も増えています。
ただし、山道ではスマートフォンの通信が届きにくい場所や、英語が通じにくいエリアもあるため、オフライン対応の地図アプリや翻訳アプリを準備しておくと安心です。英語ガイド付きツアーを利用するのもひとつの手です。
「デュアルピルグリム(Dual Pilgrim)」とは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラと、日本の熊野古道の両方を歩いた巡礼者に与えられる称号です。
この制度は、両国の巡礼文化のつながりを記念して生まれました。熊野古道では熊野本宮大社、サンティアゴでは大聖堂近くの事務所で共通巡礼手帳にスタンプを押すことで、巡礼の達成が認められます。両方の巡礼を達成した方には、「二つの道の巡礼者」限定ピンバッジが贈呈されます。
国境を越えて巡礼を続ける人たちを称える、特別な制度です。
ガイドは必須ではありませんが、初めて歩く方や歴史を深く知りたい方には、ガイドの同行をおすすめします。
熊野古道は整備された道が多いものの、分岐が多く、山間部では迷いやすい場所もあります。地元の認定ガイドに案内してもらえば、道迷いの不安が減るだけでなく、文化や自然の背景も学べて旅の満足度がぐっと高まります。
また、英語ガイドやプライベートツアーも対応している団体があるので、旅行スタイルに合わせて選べます。自分で歩く場合でも、ルートに合わせた下調べと地図の持参は忘れずに。
はい、熊野古道沿いには個人経営のゲストハウスや旅館が多数あります。
特に中辺路ルートでは、高原、近露、本宮といった中継地には、
歴史を感じさせる旅館や、登山客や巡礼者に慣れたゲストハウスが点在しています。
ゲストハウスはリーズナブルで交流のある雰囲気が魅力。
一方、旅館は和室に布団、地元の食材を使った料理など、日本らしい体験ができます。
徒歩での旅にぴったりの宿が多く、徒歩旅行者向けの設備(洗濯機、乾燥スペース、早朝出発対応)も整っている場合が多いです。
はい、事前予約は必須とお考えください。
熊野古道沿いの宿は客室数が少なく、特に春・秋のハイシーズンはすぐに満室になります。
歩く予定が決まったら、できるだけ早く予約を取ることをおすすめします。
また、山間部では当日予約が難しいうえに、近くに代替宿泊先がないこともあります。
宿の予約サイトや電話予約からの他、田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトからも予約可能です。
はい、地図とルート表示が整備されているため、ガイドなしでも十分に歩けます。特に中辺路ルートは道標や案内板が多く、初心者にもわかりやすい設計になっています。
ただし、山間部では携帯の電波が届きにくい場所もあるため、紙の地図とモバイルバッテリーは必ず持参しましょう。また、天候や体調によってルート変更が必要になることもあるので、無理のない計画が大切です。
田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトでは、無料でPDFマップがダウンロードできます。 主要ルートごとに分かれており、距離、標高、休憩所やトイレの位置まで詳細に記載されています。 英語版も用意されているため、海外からの旅行者にも安心です。
和歌山県公式観光サイトでは、無料でPDFマップがダウンロードできます。 中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路など主要ルートごとに分かれており、距離、標高、休憩所やトイレの位置まで詳細に記載されています。
JR特急「くろしお」で大阪(天王寺・新大阪)から紀伊田辺駅まで約2時間30分。そこから路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスできます。
熊野古道には多くの観光スポットがありますが、特におすすめのスポットは以下の通りです:
・熊野本宮大社 – 熊野三山の一つで、主祭神は家津美御子大神(すさのおのみこと)。もとは大斎原にありましたが、洪水後に現在地へ移築されました。白木造りの社殿は、落ち着いた雰囲気が特徴です。
・那智の滝 – 落差133mを誇る日本三名瀑の一つです。三筋に分かれて落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれ、毎秒1トンの水が流れ落ちる壮大な景観が魅力です。
例えば、発心門王子から熊野本宮大社までのコースは、下り坂が多く、歩行時間も3時間程度のため、お子様と一緒でも安心して歩ける距離です。無理なく歩けるように計画しましょう。
東京から熊野古道へは、新幹線を利用する場合は、新大阪駅まで行き、そこからJR特急「くろしお」で紀伊田辺駅までアクセスします。そこから路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスできます。
また、羽田空港から南紀白浜空港まで飛行機を利用すれば、空港から熊野古道周辺へは路線バスで移動できます。
犬と一緒に熊野古道を歩くことは可能ですが、犬の安全を考慮してコースを選ぶことが重要です。
特に、急な坂道や岩場のあるルートでは犬の足元に気をつけて、無理をさせないようにしましょう。
犬用の水やエチケット袋も持参しましょう。発心門王子から熊野本宮大社までのコースは歩きやすく、おすすめです。公共交通機関を利用される場合は、ペット用ゲージもしくはペット用キャリーバッグをご持参ください。
名古屋から新宮駅までは、JR特急ワイドビュー南紀で約3時間10分の道のりです。新宮駅からは、バスを利用して本宮大社前まで約60分でアクセスできます。
また、名古屋駅から新幹線で新大阪まで行き、そこからJR特急「くろしお号」を利用して紀伊田辺駅まで移動し、その後路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスする方法もあります。
熊野古道へは、紀伊田辺駅からアクセスできるバスが運行しています。
バスの時刻表や料金などは、熊野古道観光協会の公式サイトや観光案内所で確認することができます。
時刻表に従って乗車し、熊野古道の各地へ向かいましょう。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
熊野古道へは、南紀白浜空港が最寄りの空港です。
南紀白浜空港からは、バスやタクシーで熊野古道へアクセスできます。また、伊丹空港や関西空港からは、JRや特急を利用して紀伊田辺駅や新宮駅を経由し、そこからバスでアクセスすることもできます。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
熊野本宮温泉郷は、大きく次の3つの温泉地で構成されています。
・湯の峰温泉
日本最古級の温泉地の一つ。公衆浴場の「つぼ湯」は世界遺産に登録されています。
・川湯温泉
川底から湧く河原の温泉が名物。スコップで自分だけの露天風呂を掘って楽しめます(シーズン・水量により可否あり)。
・渡瀬温泉
日本有数の規模の大露天風呂があり、開放感たっぷりに湯浴みを楽しめます。
1) 高原(たかはら)エリア(中辺路)
山あいの小さな集落で、周囲が開けており街明かりも控えめなエリアです。
宿も“星空”を推しにしている所もあり、晴れた夜には満天の星を楽しめます。
2) 大斎原(おおゆのはら)〈熊野本宮大社 旧社地〉
大鳥居が立つ広い河原の旧社地。
視界が開けていて、月や星の観察にぴったりのスポットです。
夜は足元を照らす灯りが少ないため、ライトを持参するのがおすすめです。

熊野古道は、紀伊半島にある「熊野三山」(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)への参詣道の総称です。平安時代から上皇や庶民が歩いた道で、信仰と自然が深く結びついた日本有数の巡礼路です。道中には石畳や杉並木が残り、歩く人を静かに迎えてくれます。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産にも登録されました。

熊野古道(くまのこどう)は、和歌山県南部を中心とした紀伊半島に広がる巡礼道です。代表的な「中辺路(なかへち)」は、和歌山県田辺市から本宮大社へと続く山道で、特に多くの巡礼者が歩いた歴史があります。 その他にも和歌山県・三重県・奈良県の3県にまたがって、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へ向かうための複数の参詣道(古道)が整備されています。
「デュアルピルグリム(Dual Pilgrim)」とは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラと、日本の熊野古道の両方を歩いた巡礼者に与えられる称号です。
この制度は、両国の巡礼文化のつながりを記念して生まれました。熊野古道では熊野本宮大社、サンティアゴでは大聖堂近くの事務所で共通巡礼手帳にスタンプを押すことで、巡礼の達成が認められます。両方の巡礼を達成した方には、「二つの道の巡礼者」限定ピンバッジが贈呈されます。
国境を越えて巡礼を続ける人たちを称える、特別な制度です。
熊野古道は熊野三山を目指す「聖地への道」です。一方の四国遍路は、四国にある88ヶ所の札所を巡る「巡回型の巡礼路」です。
また、熊野古道は山道や森を歩く時間が長く、自然との一体感が深いのが特徴です。どちらも日本の精神文化を体験できる旅路ですが、歩き方と雰囲気は異なります。
熊野古道には多くの観光スポットがありますが、特におすすめのスポットは以下の通りです:
・熊野本宮大社 – 熊野三山の一つで、主祭神は家津美御子大神(すさのおのみこと)。もとは大斎原にありましたが、洪水後に現在地へ移築されました。白木造りの社殿は、落ち着いた雰囲気が特徴です。
・那智の滝 – 落差133mを誇る日本三名瀑の一つです。三筋に分かれて落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれ、毎秒1トンの水が流れ落ちる壮大な景観が魅力です。
はい。
中辺路では古道に並行して路線バスが運行しており、区間ごとにバスで移動して歩行距離を調整できます。天候や体力に合わせた行程短縮にも便利です。
※ただし、近露/野中〜発心門王子など並走していない区間もあるため、事前の計画をおすすめします。
1日目|滝尻王子 → 高原(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約6km / 2.5〜3時間
ポイント:序盤に急登。胎内くぐり・乳岩・不寝王子・剣ノ山経塚跡など見どころが連続。到着後は高原熊野神社や霧の里で景観を。
2日目|高原 → 近露(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約9〜10km / 3〜4時間
ポイント:石畳や里道が続く中辺路のハイライト区間。売店・トイレも比較的確保しやすく、家族連れでも歩きやすい。
3日目|近露 →(バス)→ 発心門王子 → 熊野本宮大社
行程:近露から路線バスで発心門王子へ移動 → 徒歩で本宮へ
距離/所要(徒歩):約7〜7.5km / 2〜3時間
ポイント:全体にゆるい下り基調で、里と森の景色・史跡が豊富。到着後は大斎原の大鳥居にもぜひ。
はい。近露(ちかつゆ)にはバス停があり、路線バスを使って歩行区間を短縮できます。主なショートカット例は次のとおりです。
小広峠(こびろとうげ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約7〜10時間
道湯川(どうゆがわ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約6〜9時間
発心門王子(ほっしんもんおうじ)までバス → 本宮方面へ歩く
目安の歩行時間:約2〜3時間(中辺路ハイライトで初心者にもおすすめ)
はい、次の2コースがとくに歩きやすくておすすめです。
※ベビーカーは不可
1) 発心門王子 → 熊野本宮大社(中辺路ハイライト)
距離:約7〜7.5km
所要時間:目安2〜3時間(休憩をはさみつつ無理なくOK)
コース特徴:集落と森が交互に続く穏やかな道。全体にゆるい下り基調で、景色や史跡も多く、子ども連れでも歩きやすいです。
アクセス:熊野本宮大社 →(路線バス)→ 発心門王子へ移動し、歩いて本宮へ戻るのが楽でスムーズ。
2) 大門坂 → 熊野那智大社/那智の滝
距離:約1〜2.3km
(石段区間+社殿・滝エリアの散策を含め前後します)
所要時間:目安1〜1.5時間+見学時間
コース特徴:杉並木と石畳が続く短距離ハイライト。写真映え抜群で、トイレ・売店などの施設も近く安心。
次のようなコースがおすすめです。
紀伊田辺駅 →(路線バス)→ 発心門王子 →(徒歩 約7〜7.5km/2〜3時間)→ 熊野本宮大社 →(路線バス)→ 本宮温泉郷〈宿泊〉 →(翌日バス)→ 勝浦方面
発心門王子〜本宮はゆるい下り基調で、景色と史跡が多く初心者向けです。参拝後は本宮温泉郷で温泉に入ることもできます。

熊野古道には主に以下の6つのルートがあります:
| ルート名 | 説明 |
|---|---|
| 中辺路 (なかへち) |
田辺から本宮大社へ向かうルートで人気No.1。初心者にもおすすめ。 |
| 小辺路 (こへち) |
高野山から本宮大社をつなぐ山岳ルート。難易度の高いルートです。 |
| 大辺路 (おおへち) |
海沿いを進むルートで、お寺や社だけでなく、海沿いの道ならではの景色重視の方に人気。 |
| 伊勢路 (いせじ) |
伊勢神宮から熊野三山へと続く東海ルート。歴史好きにおすすめ。 |
| 紀伊路 (きいじ) |
京都・大阪方面から和歌山県内を通る古道。都市部からのアクセスが良好です。 |
| 大峯奥駆道 (おおみねおくがけみち) |
平安時代から修験者が修行に使った、吉野山から熊野へと続く山岳縦走路です。 |
田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトでは、無料でPDFマップがダウンロードできます。 主要ルートごとに分かれており、距離、標高、休憩所やトイレの位置まで詳細に記載されています。 英語版も用意されているため、海外からの旅行者にも安心です。
和歌山県公式観光サイトでは、無料でPDFマップがダウンロードできます。 中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路など主要ルートごとに分かれており、距離、標高、休憩所やトイレの位置まで詳細に記載されています。
1日目|滝尻王子 → 高原(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約6km / 2.5〜3時間
ポイント:序盤に急登。胎内くぐり・乳岩・不寝王子・剣ノ山経塚跡など見どころが連続。到着後は高原熊野神社や霧の里で景観を。
2日目|高原 → 近露(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約9〜10km / 3〜4時間
ポイント:石畳や里道が続く中辺路のハイライト区間。売店・トイレも比較的確保しやすく、家族連れでも歩きやすい。
3日目|近露 →(バス)→ 発心門王子 → 熊野本宮大社
行程:近露から路線バスで発心門王子へ移動 → 徒歩で本宮へ
距離/所要(徒歩):約7〜7.5km / 2〜3時間
ポイント:全体にゆるい下り基調で、里と森の景色・史跡が豊富。到着後は大斎原の大鳥居にもぜひ。
基本的には食事付きプランの利用をおすすめします。周辺には夕食対応のレストランが少ないため、現地での手配が難しい場合があります。
熊野古道はルートによって距離も所要日数も異なります。
代表的な中辺路(なかへち)ルートであれば、田辺市の滝尻王子から熊野本宮大社までの全行程で 2泊3日〜3泊4日 が一般的です。
一方で、1日で歩ける短い区間も豊富にあり、日帰りハイキングも可能です。
予定や体力に合わせて旅程を組むのがおすすめです。
初めての方には中辺路ルートの主要部分を3日間で歩くコースが人気です。例を挙げると:
1日目: 滝尻王子 → 高原(たかはら)
2日目: 高原 →近露
3日目: 近露 → 熊野本宮大社
この旅程では、歴史的な王子跡や美しい山里の風景、そして熊野本宮大社というゴールをしっかり味わえます。宿泊地も点在しているため、無理なくスケジュールを組めます。
JR特急「くろしお」で大阪(天王寺・新大阪)から紀伊田辺駅まで約2時間30分。そこから路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスできます。
東京から熊野古道へは、新幹線を利用する場合は、新大阪駅まで行き、そこからJR特急「くろしお」で紀伊田辺駅までアクセスします。そこから路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスできます。
また、羽田空港から南紀白浜空港まで飛行機を利用すれば、空港から熊野古道周辺へは路線バスで移動できます。
名古屋から新宮駅までは、JR特急ワイドビュー南紀で約3時間10分の道のりです。新宮駅からは、バスを利用して本宮大社前まで約60分でアクセスできます。
また、名古屋駅から新幹線で新大阪まで行き、そこからJR特急「くろしお号」を利用して紀伊田辺駅まで移動し、その後路線バスで滝尻王子や近露など中辺路ルートの主要な出発地点へアクセスする方法もあります。
熊野古道へは、紀伊田辺駅からアクセスできるバスが運行しています。
バスの時刻表や料金などは、熊野古道観光協会の公式サイトや観光案内所で確認することができます。
時刻表に従って乗車し、熊野古道の各地へ向かいましょう。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
熊野古道へは、南紀白浜空港が最寄りの空港です。
南紀白浜空港からは、バスやタクシーで熊野古道へアクセスできます。また、伊丹空港や関西空港からは、JRや特急を利用して紀伊田辺駅や新宮駅を経由し、そこからバスでアクセスすることもできます。
参考:熊野古道に関するバス時刻表(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
はい、中辺路ルートの一部などは、初心者でも無理なく歩ける整備された道が多くあります。
たとえば「発心門王子〜熊野本宮大社」は、アップダウンが少なく歩きやすい区間として人気です。
しっかりとした靴と、地図、飲み物を準備すれば、初めての熊野古道歩きでも安心です。
はい、日本語が話せなくても歩くことは可能です。
熊野古道の主要ルートには多言語対応の道標(英語・スペイン語・中国語など)が設置されており、海外からのハイカーも安心して歩けるようになっています。また、田辺市を中心とした地域では、英語対応の宿泊施設や観光案内所も増えています。
ただし、山道ではスマートフォンの通信が届きにくい場所や、英語が通じにくいエリアもあるため、オフライン対応の地図アプリや翻訳アプリを準備しておくと安心です。英語ガイド付きツアーを利用するのもひとつの手です。
はい、地図とルート表示が整備されているため、ガイドなしでも十分に歩けます。特に中辺路ルートは道標や案内板が多く、初心者にもわかりやすい設計になっています。
ただし、山間部では携帯の電波が届きにくい場所もあるため、紙の地図とモバイルバッテリーは必ず持参しましょう。また、天候や体調によってルート変更が必要になることもあるので、無理のない計画が大切です。
例えば、発心門王子から熊野本宮大社までのコースは、下り坂が多く、歩行時間も3時間程度のため、お子様と一緒でも安心して歩ける距離です。無理なく歩けるように計画しましょう。
犬と一緒に熊野古道を歩くことは可能ですが、犬の安全を考慮してコースを選ぶことが重要です。
特に、急な坂道や岩場のあるルートでは犬の足元に気をつけて、無理をさせないようにしましょう。
犬用の水やエチケット袋も持参しましょう。発心門王子から熊野本宮大社までのコースは歩きやすく、おすすめです。公共交通機関を利用される場合は、ペット用ゲージもしくはペット用キャリーバッグをご持参ください。
基本的には食事付きプランの利用をおすすめします。周辺には夕食対応のレストランが少ないため、現地での手配が難しい場合があります。
熊野古道沿いには、ルートごとにさまざまな宿泊施設があります。
中辺路ルートでは、高原(たかはら)地区、近露(ちかつゆ)、本宮周辺が特に宿泊拠点として整っています。
古民家風の旅館、温泉宿、民宿、ゲストハウスまで幅広く揃っており、歩く区間や体力に応じて宿を選べます。
宿選びのポイントは「翌日の出発地点に近いこと」と「食事の有無」です。
山中では飲食店が少ないため、夕朝食付きの宿を選ぶと安心です。
はい、熊野古道沿いには個人経営のゲストハウスや旅館が多数あります。
特に中辺路ルートでは、高原、近露、本宮といった中継地には、
歴史を感じさせる旅館や、登山客や巡礼者に慣れたゲストハウスが点在しています。
ゲストハウスはリーズナブルで交流のある雰囲気が魅力。
一方、旅館は和室に布団、地元の食材を使った料理など、日本らしい体験ができます。
徒歩での旅にぴったりの宿が多く、徒歩旅行者向けの設備(洗濯機、乾燥スペース、早朝出発対応)も整っている場合が多いです。
はい、事前予約は必須とお考えください。
熊野古道沿いの宿は客室数が少なく、特に春・秋のハイシーズンはすぐに満室になります。
歩く予定が決まったら、できるだけ早く予約を取ることをおすすめします。
また、山間部では当日予約が難しいうえに、近くに代替宿泊先がないこともあります。
宿の予約サイトや電話予約からの他、田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトからも予約可能です。
いいえ、不要です。
世界遺産の文化財保護の観点から、火気の使用やペグ打ちなど古道や植生を傷つける行為は原則禁止です。
テント泊をされたい場合は、必ず指定の場所で行ってください。
熊野古道周辺のキャンプ場については、こちらの記事をご覧ください:
https://sen-retreat.com/journal/35/
熊野古道を安全に歩くためには、計画・装備・体調管理の3つが準備の柱です。
まずはルート選び。中辺路、大辺路、小辺路など複数のルートがあるので、距離や高低差、宿泊地の有無を確認して、自分の体力や日程に合った道を選びましょう。
装備面では、履き慣れた登山靴、防水のレインウェア、地図またはGPSアプリ、飲料水が必須です。日差しや虫への対策も忘れずに。
あとは天気や体調を見ながら、無理をせずこまめに休憩を取りながら歩くことが何より大切です。
熊野古道を歩く際に必要な持ち物は、以下が基本になります:
・履き慣れたトレッキングシューズ
・レインウェア(上下分かれたもの)
・飲料水(1L~)と軽食
・地図または登山アプリ(オフライン対応)
・帽子、サングラス、日焼け止め
・携帯電話とモバイルバッテリー
・常備薬(絆創膏・痛み止めなど)
・ゴミ袋(持ち帰り用)
特に夏場は虫除けと熱中症対策を、冬場は防寒対策をしっかりと行ってください。山中には売店がない区間も多いため、必要なものは出発前に必ず準備しておきましょう。
ガイドは必須ではありませんが、初めて歩く方や歴史を深く知りたい方には、ガイドの同行をおすすめします。
熊野古道は整備された道が多いものの、分岐が多く、山間部では迷いやすい場所もあります。地元の認定ガイドに案内してもらえば、道迷いの不安が減るだけでなく、文化や自然の背景も学べて旅の満足度がぐっと高まります。
また、英語ガイドやプライベートツアーも対応している団体があるので、旅行スタイルに合わせて選べます。自分で歩く場合でも、ルートに合わせた下調べと地図の持参は忘れずに。
1日目|滝尻王子 → 高原(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約6km / 2.5〜3時間
ポイント:序盤に急登。胎内くぐり・乳岩・不寝王子・剣ノ山経塚跡など見どころが連続。到着後は高原熊野神社や霧の里で景観を。
2日目|高原 → 近露(宿泊)
行程:徒歩
距離/所要:約9〜10km / 3〜4時間
ポイント:石畳や里道が続く中辺路のハイライト区間。売店・トイレも比較的確保しやすく、家族連れでも歩きやすい。
3日目|近露 →(バス)→ 発心門王子 → 熊野本宮大社
行程:近露から路線バスで発心門王子へ移動 → 徒歩で本宮へ
距離/所要(徒歩):約7〜7.5km / 2〜3時間
ポイント:全体にゆるい下り基調で、里と森の景色・史跡が豊富。到着後は大斎原の大鳥居にもぜひ。
はい、次の2コースがとくに歩きやすくておすすめです。
※ベビーカーは不可
1) 発心門王子 → 熊野本宮大社(中辺路ハイライト)
距離:約7〜7.5km
所要時間:目安2〜3時間(休憩をはさみつつ無理なくOK)
コース特徴:集落と森が交互に続く穏やかな道。全体にゆるい下り基調で、景色や史跡も多く、子ども連れでも歩きやすいです。
アクセス:熊野本宮大社 →(路線バス)→ 発心門王子へ移動し、歩いて本宮へ戻るのが楽でスムーズ。
2) 大門坂 → 熊野那智大社/那智の滝
距離:約1〜2.3km
(石段区間+社殿・滝エリアの散策を含め前後します)
所要時間:目安1〜1.5時間+見学時間
コース特徴:杉並木と石畳が続く短距離ハイライト。写真映え抜群で、トイレ・売店などの施設も近く安心。
次のようなコースがおすすめです。
紀伊田辺駅 →(路線バス)→ 発心門王子 →(徒歩 約7〜7.5km/2〜3時間)→ 熊野本宮大社 →(路線バス)→ 本宮温泉郷〈宿泊〉 →(翌日バス)→ 勝浦方面
発心門王子〜本宮はゆるい下り基調で、景色と史跡が多く初心者向けです。参拝後は本宮温泉郷で温泉に入ることもできます。
はい、中辺路ルートの一部などは、初心者でも無理なく歩ける整備された道が多くあります。
たとえば「発心門王子〜熊野本宮大社」は、アップダウンが少なく歩きやすい区間として人気です。
しっかりとした靴と、地図、飲み物を準備すれば、初めての熊野古道歩きでも安心です。